Reload


teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]


新着順:4/245 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

渋谷陽一は寡黙であると思うことについて

 投稿者:中野真吾  投稿日:2018年 4月12日(木)00時14分50秒
  通報 返信・引用
  >なんせ、出てくる重要キーワードが、私と交差しまくり。
そう言っていただけるとうれしいです。「共犯リミッターの機能障害」を読んだとき、自分と同じものを見聞きして、同じようなことを考え、今も考え続けている人がいる!と震えるような思いをしたものですから。

>ちなみに私の弟は19歳の時にシロートとしてP-MODELライブを札幌へ招聘し、1990年代に芸名「ことぶき光」でP-MODELに加入します。
そうだったのか…。僕は実は1990年ごろからの十何年か、友部正人と遠藤ミチロウ以外の音楽にはほとんど何も積極的に手が出ないという状態だったため(別に嫌っていたわけではなく、何となく)ずいぶん何も知らない時期があるんです。あの彗星のように現れて消え去っていった(と思われた)P-MODELが、そんなふうに持続し続けていたことを当時知っていたら、自分は何を感じたのか興味があります。

日笠慎也さんも『蛍 ザ・ファイアー・フライ』も、僕は知りません。そういう表現がたくさんあったのか意外に少なかったのかはわかりませんが、それらのものたちは言うべきことを発信しようとする以外の部分では妙にストイックで、自分の方からかかわりを持とうとすることが少なかったように思います。これもロッキング・オンで言われていたデビッド・ボウイの「私を見るな。あなたの場所から私と同じものを見よ」とか、黙契であった「言いたいことがあるのなら言え。ないのなら黙っていろ」に忠実であったからだと言ってしまいたい気がします。言うべきこと行うべきことだけを続けていれば、出会うべき人には出会ってしまうはずだと、たしかに多くの人たちが考えていたのではないでしょうか。

FM録音聞きました。松村雄策のライブ、素晴らしいですね。「夢のひと」はもちろん「プライべイト・アイ」も作りすぎであると思い、もっとシンプルなロックで演奏すればいいのにと思っていましたが、それが聞けた感じです。ありがとうございます。イターナウはどんな音を出していたんでしょうか。

ところでその前のトークで渋谷陽一は、従来のロックに飽き足らない者たちが、いまパンク~ニューウェーブを作りつつあると言っています。
約40年が経ち、渋谷は先日のワールド・ロック・ナウで「現在ロックに意識的であろうとする人間は、ヒップホップを選ぶしかない」といった意味のことを言っていました。(久保さんは以前「ヒップホップこそが現代のパンクだ」といったことを書いておられ、全く同じ趣旨だと思いました)

考えてみると渋谷陽一はビートルズやツェッペリンのころから一貫して、「どんな優れた表現でも後から来る世代にとっては窮屈な枠としてしか登場できなくなる場面がある~後から来る世代は自分たちにとって自由と感じられる表現形態を生み出そうとするが、その際に従来の優れた表現は仮想敵として打倒の対象となる~その自らを打倒しようとする動きをも自分の一部として取り込むことによって、ロックは変容しながら存在し続ける」ということを言い続けてきたと思います。そうしてみると渋谷陽一は「評論」という方法をとった一徹な表現者であり、「評論家」としてのにぎやかで饒舌な語り口とはうらはらに、寡黙で静かな表現者であったと思うわけです。

>「筋」の可視化
すごいテーマですね。(自分が)何にこだわり何を尊いとするかについて、見も知らぬ他人に解き明かしていくということでしょうか。
 
 
》記事一覧表示

新着順:4/245 《前のページ | 次のページ》
/245